ポールジロー氏のコニャック人生を決めた運命の1968ビンテージ(限定品)

ポールジローとは・・・
コニャックの最高の産地とされるグランシャンパーニュ地区のブードビル村にポールジローの畑があります。
ポールジロー家は300年以上続く旧家で、今はコニャック造りを生業にしていますが、もともとはコニャック造り以外の農業も行っていました。今でも蒸留所の入り口には、様々な農機具そして、隣には家畜小屋があり自給自足をしていたおもかげがあります。
コニャック地方は、歴史的にも英国の影響が強く、大手メーカーの一族は英国紳士然とした雰囲気がありますが、ポールジロー氏は農民として土地に根ざしています。実際、ブドウの剪定や収穫等の畑の管理から醸造・蒸留・樽詰・熟成まで、すべて一人で行っています。全ての工程を分業で行い、合理的に量産している大メーカーとは一線を画しています。
ポールジローが、自分のコニャックを語ることは、すなわち彼の仕事場である畑や蒸留所又、日々の作業を説明することであります。またすべて自分ひとりで管理している為、一樽一樽に特別な思い入れがあります。


キュベススペシャルの裏ラベル:(フランス語訳)より
ポールジロー家は、300年前から代々この土地でコニャックを造ってきた。
私も父からコニャック造りの全てを学んできた。
このコニャックも私にとって思い入れの深いコニャックだ。
葡萄が収穫されたのが1968年。当時まだ私は学生で、
父がこのコニャックを造っているのを隣で見ていた。
この年の葡萄の収穫時に、フランス全土でゼネストがあり、人が集まらず、
スペインから応援に来てもらい又私も手伝って収穫をした思い出がある。
彼らも農民で、いつもはオリーブを収穫しているため
葡萄の木の取り扱いにも精通しており
オリーブと葡萄の違いこそあれ彼らとは意気投合し、今でも交流がある。
1968年は雨の多い年で、収穫は10月はじめの頃になってしまい、
ワインの発酵、蒸留に父がかかりっきりになっていたのを覚えている。
おかげでボルドーワインではオフビンテージだが、
コニャックでは非常に香り豊かで良いものが出来た。
この年は、将来、父の様にコニャックを造りたいと決心した年でもある。
父が生きていたら一緒に飲みたい一本だ。
SS030230
ポールジロー キュベスペシャル
1968年